日本と沖縄(7)

a0126310_1742493.jpg
第3章 台湾と朝鮮の民族政策
近代国民国家の特徴は、その均質性(平等)と閉鎖性(国境)であるといわれています。

もともと沖縄には、琉球王朝時代からの多種多様な地方言語や階級秩序が存在し、国境そのものが不確かといえました。

国民国家の形成過程にある日本は、まず沖縄を日本の一部(国境の内部=琉球処分)とし、次に沖縄を同化政策によって法制的に「日本」として位置づけることにします。

さらに、地方言語(沖縄本島と八重山諸島では今でも地方言語=方言はつうじません)を統一させるために標準語の普及を図っていきます。

このような標準化によって沖縄の均質性が図られることになります。

言語の標準語化を進める過程において、柳宗悦の民藝運動と沖縄側(県庁など)との沖縄言語論争が発生しました。

これは、民藝運動が沖縄における地方語の多様性を評価したことに対して、沖縄側(県庁など)が標準語の普及こそが沖縄の発展と差別の解消であると主張したという論争です。

同化政策の意義として、沖縄人に日本人化することを強要したという一面が強調されていますが、沖縄内部には旧秩序としての差別の構造が残っていたとされており、標準語はこれらを破壊して沖縄人内部の平等(均等性)の確保に寄与したという一面もあったといわれています。

このように、何をどこまで均質化(平等)するのかという問題については、沖縄内部においても、沖縄外部からも、その置かれている立場によって様々な意見や考え方に分かれることになります。

沖縄では、このようにして法制的にも言語的にも日本人化が進んでいくことになりますが、同じように日本によって領有された台湾や併合された韓国では、台湾人や朝鮮人が最後まで「日本人」として位置づけられるということはありませんでした。

アテンションをいただきありがとうございます。ポチィと応援お願いします。
  ↓
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ
[PR]
by kokokara-message | 2010-02-02 17:44 | 我流近代史(日本と沖縄)