ベラスケスのマルガリータ(1)

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現在、京都国立博物館では、「THE ハプスブルグ」が開催されています。

オーストリア・ハプスブルグ王家の多くの至宝のひとつとして、ベラスケスの「白衣の王女マルガリータ」が出展されていました。

ベラスケスは、17世紀に活躍したスペイン・ハプスブルグ王家の宮廷画家です。

「画家の中の画家」とも呼ばれるベラスケスが、晩年に描いた肖像画の傑作が、王女マルガリータの連作といえます。

王女マルガリータについては、そのあどけなさや愛らしい表情、そして豪華な宮廷衣装などから、多くの根強いファンがいるようです。

おそらく、ベラスケスの描く王女マルガリータには、西洋や東洋という非対称性を超えた普遍性が含まれているといえるのかもしれません。

ベラスケスが描いた王女マルガリータの肖像画は、3歳、5歳、8歳、そして10歳の計6点の作品が知られています。

なかでも、ベラスケスの代表作でもある5歳の王女マルガリータを描いた「ラス・メニーナス(宮廷の女官たち)」は、横が3m弱、縦が3m以上もある大作で、スペインのプラド美術館が所蔵しています。(下の写真)
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「ラス・メニーナス(宮廷の女官たち)」は、5歳の王女マルガリータが中心になるように画面が構成されていて、マルガリータのあどけないながらも、王女たる威厳が的確に表現されているように思われます。

そして、この「ラス・メニーナス(宮廷の女官たち)」とほぼ同じ時期に描かれたとされている肖像画が、現在京都国立博物館に出展されているウィーン美術史美術館所蔵の「白衣の王女マルガリータ」です。(下の写真)
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「白衣の王女マルガリータ」と「ラス・メニーナス」では、マルガリータが同じ白いドレスを着ているということも面白さのひとつといえます。

そして、ウィーン美術史美術館には、この5歳の「白衣の王女マルガリータ」以外にも、3歳と8歳の王女マルガリータの肖像画(合計3点)が所蔵されています。

これらの肖像画がウイーンにある理由は、王女マルガリータが、スペイン・ハプスブルグ王家からオーストリア・ハプスブルグ王家に嫁ぐ前に、お見合い絵画として贈られたという経緯があるからです。

また、先の「ラス・メニーナス(宮廷の女官たち)」と10歳の肖像である「赤いドレスのマルガリータ」の2点の作品については、王女マルガリータの出身地であるスペインのプラド美術館が所蔵しています。

ただ、10歳の「赤いドレスのマルガリータ」(下の写真)だけは、ベラスケスが制作途中に絶命(1660年)したことから、その後弟子が加筆して完成させたといわれており、その評価は定まっていないところもあるようです。
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そして、幼少の3歳の時に描かれたもう一点の肖像画である「王女マルガリータ」は、フランスのルーブル美術館で現在所蔵されています。

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by kokokara-message | 2010-01-30 22:33 | 我流絵画論