ルビンの壷(7)
2009年 12月 28日
両義性の持つ構造の特徴は、非対称性ということになります。
「ルビンの壷」の花瓶の図柄と二つの横顔の図柄は、同時に存在するということはできません。
旧来からいわれる両義的なものは、西洋と東洋、近代と前近代などの区分があるものです。
「ルビンの壷」の二つの図柄や西洋と東洋、近代と前近代などの区分が非対称的な関係(構造)にあるものといえるのではないでしょうか。
自己意識を持つということは、このような非対称的な構造のうえに、メタレベルの普遍性(両義性を超えるもの)を構築するということではありません。
自己意識を持つというだけでは、残念ながら実体的なソルーションをもたらすということにはならないようです。
では、なんのために自己意識を持つ必要があるのでしょうか。
「ルビンの壷」では二つ図柄は、同時に存在できない非対称性の関係にあるということでした。
これは視点を変えれば、図形全体が非対称にある図柄を同時に含んだ構造になっているということになります。
つまり、焦点があって前景に出てくるものと焦点があわないで背景に退くものが、同じ図形の中で非対称的な構造(関係)として同時に存在しているということです。
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