養老孟司講演会への独り言(1)
2009年 06月 29日
当初、講演内容を段落ごとに分けて、それに対応する【独り言】を記述する形式を考えていたのですが、結局全体を通した記述にすることとしたため、やや唐突に【独り言】を語っているような印象を持たれるかもしれません。
講演内容を踏まえて【独り言】を語っているのですが、全体を通した独立した文章としてご一読いただいても結構です。
【独り言】
意識とは私がブログでいう「心」のことであって、脳で発生するということのようです。
意識が脳の作動によって発生するのであれば、この私が生きている世界は、脳から発生する意識によって創り出された世界ということになります。
ということは私が生きている世界は脳によって支配されているということになるのでしょう。
現在の脳科学では、脳内伝達物質を制御して脳に発生する意識を変化させる薬物療法が主流になっています。
アメリカでは、脳内伝達物質を制御する薬(SSRI)が、胃薬という身近な薬についで売れているという事実があるそうです。
脳に発生する意識(心、感情など)が変化することで、生きる世界や採る行動が変わってくるということなのでしょう。
脳の一番の特徴は、もともとバラバラなものを「同じ」ものとして認識することができることのようです。
言葉では概念化と言うこともできますが、それは抽象化ということであり、記号化ということでもあると思います。
言葉は記号(象徴)そのものなので、脳の特徴が一番現れやすい領域になります。
心と体、つまり意識と運動のいずれもが、脳が活動した結果に出力されたものということになります。
従って、私がブログで発信したいと思っている「心と体の癒しのメッセージ」とは、いかに疲れた脳を休めるかということに尽きるのかもしれません。
現代はアウトプット(出力)が多く求められる時代にあると言えます。
いかにインプット(入力)するかは、疲れた脳をいかに休養させることができるかということに関わってきます。
インプット(入力)するには、まず睡眠を十分とることや休日に趣味を楽しむという時間の過ごし方をすることが必要とされるようです。
脳の休養を図るということがインプット(入力)する領域を確保する最善の方法といえるのではないでしょうか。
言葉の使用が可能になったことで、絶対音感という動物本来の機能が衰退してしまったということです。
言葉の構造を記号の組み合わせとして説明した構造主義は、それまでの西洋中心主義の見方に疑問を投げかける立場でもあったといえます。
しかしながら、言葉の獲得が単純にヒトの進歩とするような見方はもたないほうがいいという氏の主張は、言葉についてさらにラディカルな生物学的アプローチとも言えそうですね。
ポチィと応援お願いします。
↓
にほんブログ村