ダイヤモンドヘッド・トレイル(4)
2010年 03月 21日
そして、トンネルの通路は途中からL字型に曲がっているため、向かう側から光が入ってこないような構造となっています。
以前までは、写真のようなLED灯が設置されていなかったため、トンネルの中に足を踏み入れると真っ暗闇になってしまう状態でした。
都会で暮らしていると、漆黒の闇という経験をする機会はまずないといえます。
私は、昔尾瀬沼に宿泊をしたとき、夜間ゲストハウスから山小屋まで戻ろうとすると、突然降り出した雨のため星明りも月明かりもなくなってしまい、漆黒の闇に置かれるという経験をしたことがあります。
手探りで歩くにも頼るすべはなく、また自分がどっちを向いているのかさえ分からないという有様でした。
このときばかりは、流石に足がすくんでしまい、まったく動けない状態となって、不安を通り越して恐怖を覚えたという記憶があります。
従来のトンネルは、まだこのような漆黒の闇が支配する暗黒の空間でしたが、現在は環境にも優しいLEDの光が安全安心の空間を創造してくれています。
そして、トンネルを抜けると、ダイヤモンドヘッド・トレイル最大の難所と呼ばれている心臓破りの階段が待っています。
実際に登った印象からすると、ビルの避難階段を1階から7階くらいまで一気に登りきるくらいの負荷はかかるように思われます。
なぜ、7階かというと、私は毎朝7階まで階段を使用しているのですが、この階数は慣れていてもかなりきつくなる高さであるように思います。
また、写真のように階段の幅は狭く、登る側と降る側は、相互に交代しながら昇降を繰り返すということになります。
この螺旋階段は43段あるとされていて、おおよそ3階を登る高低差になると思われます。
76段、99段、そして43段の合計218段の階段を使用して、一気に高度差を縮めるというコース設定は、ダイヤモンドヘッド・トレイルの特徴といえるのかもしれません。
階段やトンネルなどの構造物の中を巡るフィールドワークのようなトレッキングコースは、おそらくハワイでは他に見られないと思われます。
ここまで来れば、ダイヤモンドヘッド・トレイルの頂上まではあと少しです。
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