天平庵のミルク金時
2012年 07月 01日
今回は、「天平庵」大和郡山店のかき氷3種をご紹介します。
「天平庵」大和郡山店のすぐ近くには、秋篠川が流れています。
また、世界遺産、薬師寺や唐招提寺にも歩いていくことができます。
ご覧のように西ノ京を借景とする秋篠川は、まさに古都奈良の原風景といえるのではないでしょうか。
ところで、この秋篠川ですが、自然の川のようにも見えますが、実は自然の川ではありません。
秋篠川は、8世紀の初め、平城京九条に設けられた西の市(今の天平庵のあたりです。)に都の物資を集積するため造営された人工の水路です。
そして、今の秋篠川は、九条あたりでほぼ直角に東方向へと曲がり、やがて佐保川に合流することになります。(下の地図を参照)
川の流れを地図で俯瞰すれば、秋篠川が人工的な水路であるということも納得できるのではないでしょうか。
秋篠川は、まさに平城京の高度な土木技術を今に伝える、数少ない痕跡のひとつといえそうです。
かような枕をふりながら、では、本題のかき氷に入りたいと思います。
はじめに、ミルク金時です。
ミルク金時には甘いみぞれシロップと濃厚な練乳がたっぷりとかかっています。
粒がそろった金時は、やや甘さ控えめといった感じでしょうか。
オーソドックスな組み合わせですが、とても完成度の高い美味なミルク金時といえそうです。
次は、宇治金時です。
抹茶は宇治の「堀井七銘園」を使用しているとのことですが、あらかじめ抹茶には甘味がつけられています。
勝手ながら、宇治金時の味を決めるのは、抹茶の渋みとその対極にあるシロップの甘さの微妙なバランスではないでしょうか。
つまり、その日の喉の乾き具合によって渋みと甘みの調整をすることで、より抹茶の旨みを引き出すことができるというわけです。
あらかじめ甘さが決まったアイスコーヒーに味気なさを感じるのは、私だけではないと思うのですが・・・。
最後は、トロピカルです。
マンゴーやパッションの酸味のきいたシロップは、とても後味が良く、さっぱりとしています。
台湾風かき氷を彷彿させるキュービックシャーベットのトッピングは、食感の微妙な違いを楽しむことができます。
店内は3面がガラス張りでとても明るく、高い天井と広々とした空間はとてもくつろいだ雰囲気です。
真夏の西ノ京を訪れた折りには、避暑に「天平庵」を利用されて、ミルク金時を摂取されるというのはいかがでしょうか。
〒639-1001
大和郡山市九条町156番1
電話番号 0743-58-5566
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